今年読んだ小説 ミステリー系

2022年の前半は、私にしてはたくさん小説を読んだ。

それに、読書家の人に面白いとすすめられた物ばかりだったので、外れなし。


とくに、心に残っている小説を、ざっくり、紹介する。


(後半は全く読んでないので紹介するものはありません。)

(あくまで個人の好みなので、あしからず)

 ネタバレなしで、この小説のすごさを語るのは難しい。

 とにかく、ぐいぐい引き込まれるし、ラストは……。

 ラストでどう感じたかを書くだけで、ネタバレになってしまう。

 絶対面白いから読んで、としか言えない。

  ミステリーは、ネタバレするわけにはいかないから、感想が難しい。

  文章から感じられるほの暗い雰囲気も良いし、登場人物の関係性がなかなか官能的だった。最後まで読んで、真相をしった後に読み返すと、また違う楽しみ方ができると思う。

 横山秀夫先生の作品なので、失敗はないと思い買った。ところが、前半、かなり苦戦した。丁寧に丁寧に建築家の仕事が描かれ、謎自体はそう強くなかったので、読み進むのに時間が……。

 それでも、後半になってからの加速がすごかった。そして、最後に手にする感動の深さ。

 この景色をみるために、あの前半があったのだと、納得。横山秀夫先生だから許される書き方かなあと思うので、まねはできないけれど、いつか、この作品のような感動を描けたらと、一つの目標ができた。



 第29回江戸川乱歩賞受賞の本格推理作。

 今更読んだのだけど……

 メチャクチャ面白かった。長年、乱歩賞で一番好きな作品は『脳男』と言い続けていたのだけど、変えてしまうかもと思うくらいに面白かった。(今はまだ保留中)

 浮世絵には全く興味がなかったのに、とにかく写楽の謎が気になって気になって読み進んだ。殺人事件関係も、ちゃんと本格になっていたし。

 とにかく、間違いなく面白いのでおすすめ。

 

 写楽殺人事件にはまって、買ってしまった浮世絵のポスター。

 第24回江戸川乱歩賞受賞作品。

 こちらも今更ながら、買って読んだ。

 なんともいえずチャラい(当時はそんな言葉はなかったと思うが)大学生達が、テレビスタジオ内で起こった殺人事件の謎を追う。

 バンドマンとテレビマンばかり出てくるから、軽薄な感じが無理な人もいるかも。

 私は、結構楽しめた。

 栗本薫先生のミステリーでは、『天狼星』が好き。

 猟奇殺人物で、とてもグロい。

 島田荘司先生のデビュー作。

 本格推理は苦手としているので、なかなか手が伸びないのだけど、勉強のためにと購入。

 冒頭から「すげー!」と、驚かされた。

 あのなんとも言えない執拗なグロ描写。

 その後、占星術のことと、雪の足跡考察で、だいぶ読むのに苦労したけれど、途中から舞台が京都に移って、知っているところばかり出てくるから、どんどん読めた。

 トリックについては、他の作品に使われちゃったし、今となっては目新しくはないけれど、当時はどれほどの衝撃を与えたかと、島田荘司先生のすごさを思い知った。



 これも、どこが良かったかを具体的に書くと、ネタバレになってしまう。

 私は、主人公の妻のことを、受け付けられなかったので、手放しには楽しめなかった。

 ミステリーを書くための勉強としては、構成や、伏線など、いろいろとためになった。

紫倉紫は、しくらゆかりと読むらしい。

紫倉紫は、しくらゆかりと読むらしい。

あらゆるところに点在する 紫倉紫を 集める場所